水菜

bukky2005-03-01

水菜は昔から冬の野菜として畑で作っている。放って置くとどんどん大きくなる。葉の硬い初冬には塩で揉み浅漬けすれば、ほんのりとした辛味とシャクシャクした青い食感の美味しい漬物になる。冬の冷気に晒されると葉が柔らかくなり鯨と煮たり(=遠い昔)油揚げと煮たり。産地で昔から、畝と畝の間に水を入れて栽培したので「水菜」と呼ばれる様になったらしい。ところでここ数年「サラダ水菜」なるものが登場し、飲食店のサラダやラーメン店の上乗せの具材にまで、その用途を広げている。サラダ用として売られているものは水耕栽培で育てたものが多くひょろひょろっとした緑の薄いものが主流だったが、最近ではもやしのように栽培し細くて葉数の多いものまで出始めた。品種の改良が進み地植えの水菜でも背丈の低い(短い)物も出始めたのか、頂き物の水菜は土だらけなのに、20センチほどの背丈しかない。灰汁も少なく妙な香りも無く調理しやすいので色々な料理に使える野菜になった。アブラナ科の野菜なのでこれから水が温むに連れて黄色の花を咲かせる。いわゆる菜の花の黄緑色ではなく、濃い緑の葉っぱに花芽が伸びた様はなかなかキリッっとして美しい。