塩分と書けばよいのに

bukky2005-03-19

食料品の裏を見ると名称や原材料名、内容量に賞味期限、調理方法に製造者、販売者の記載がある。そのほか包装材料や美味しい召し上がり方などの記述もある。いつの頃か四角く囲まれた「栄養表示」を目にするようになって久しい。この栄養表示だが総エネルギーがkcalで表示され、たんぱく質、脂質、炭水化物、ナトリウムの含有量が記されている。丁寧な製造者はナトリウム(Na)を食塩(NaCl)相当に換算してくれているが、不親切な物はナトリウムのままの「本品100g中ナトリウム2000mg」などと書かれてあり、単位も同じくしていない。塩化ナトリウム(=ここでは食塩)は塩素とナトリウムの化合物であり、その食塩として我々はナトリウムを補給する。しかしいくら塩分過多の民族でも一日の摂取量の目安10gを超えて摂取することは、決してよくない。
さて、このナトリウム(Na)と食塩(NaCl)の関係が気になるところ。NaClの分子量は58.5。ナトリウムは23.0。すなわち食塩に含まれるナトリウムの量は39.32%で逆算するとナトリウム1gは食塩2.54gの換算になる。ちなみに先日買った「やまと」のカップめんは一食分がナトリウム3.2gなので、スープまで全て完食してしまうと8.128gもの塩分を摂ってしまうことになる。厚生労働省で一日に必要な食塩(塩分)は1.5gとされている。最大でも10g/日以下の食事が望ましいと言われる昨今、ナトリウムという表示にして塩分が低いかのように錯覚させるのは如何なものかと。
美味しいスープを今後も飲み続けたいなら、スープまで完食するのをやめるべきかも知れない。