ささやかなる報復

bukky2005-02-22

昨夜「にわか大工」を楽しんだ後家に帰ると、「今日は忙しかったから・・・」の声。夕飯の手抜きを回りくどく且つ優しく、しかも文句の言えない状況でしょ?と言わんばかりの含みのある声。案の定である。冷蔵庫の冷や飯と焼きぞばで簡単に「そばめし」を作っていた。サラダも何か残り物のアレンジに見える。まあ仕方がない。温め直したそれはべチャットしてダマになって味も薄くて・・・。いつも勝手ばかりしているので、こちらとしても多少の我慢はしなくてはならぬ。
そして今日。ショートホープの赤い線をつまみクルクルっと包装を破りゴミ箱に捨てる。ふたを開けると「風来坊」。ん?「元祖手羽先唐揚 鶏料理 風来坊」の箱が・・・。はぁ?なにこれ?これって黒爺がこの前デパートで買ってたやつやん!あのカリットしてごまがまぶれついた!なんじゃぁ、もしかして私の為に取って置いたの忘れてたん?と思いながら冷蔵庫を覗くがそんな跡形は全くない。「くそーっ!」と思い灰皿を用意し、タバコに火をつけながら腰をおろす。ふぅ〜っとため息交じりの煙を吐き出し、ポンポンと灰を落とす灰皿の横にゴマ粒一つ。私は指先をぺろッと舐めて湿らしその「一粒ゴマ」を口に入れた。香ばしい鶏の香りと旨みが口中に広がり、程よい塩味と香辛料の香りが鼻腔をくすぐる。
・・・そんなわけなかろうがぁあああ!