木守り柿

bukky2004-12-24

今年もたわわに実っていた柿。マンションもアスファルトの道も無かったころ、秋の収穫の頃に食べる果物といえば柿だった。決して嫌いなわけではないし、不味いわけでもない。ただ、食べ飽きただけだろう富有柿。いつそこに植えられ育ったのかは分からないが、私よりもずいぶん、いや倍以上に老齢であることは間違いない。
竹ざおの先を二股に割り間に木切れを挟んだそれで柿をもぐ。最初のうちは面白いが腕もだるくなるし首も寝違えたように痛くなる。今年も好きか嫌いか有無を言わせず近所の方々に配ってしまう。それでもまだ頭上には柿が残っていた。やがて嫁ぎ先の無い柿は鳥たちの餌となる。モズにスズメ、メジロ、見たことのない小鳥もいる。
来年もまた多くの実がなるようにと意図して残したのか、たまたま残ったのかは聞いてはいないが、柿の実が一つだけ鳥の餌となることなく残っている。木守り柿となってしまったその最後の一つはそのまま腐って落ちるのか。それともこの辺をすみかとしている地元の鳥の餌となるのか。はたまたどこからか飛来した渡り鳥やろうの餌となるのか。
そういえばここ2年ほど早春の庭にウグイスが来るようになった。出来ればウグイス君の餌になればいいなぁ。メジロ君でもいい。