暗黒「黒さかなーめん」

暗黒「黒さかなーめん」

某所で揉まれたあとそのまま笠岡に。昼にオムライスを食べた時に飲んだ水以後何も口にしていない。毒を吐くならそれなりの心した準備も必要だ。笠岡のその店に着いた私はまずトイレに。脂ぎった顔を洗い口をゆすぎ乱れた頭髪を手ぐしでといた。店の扉の奥のほうには、好きにしてくれ・・・なんとでも呼んでくれ・・・と、言わんばかりの顔をした方がビールを飲まれていた。二言三言のご挨拶を済ませハートランドビールと走りの「牡蠣フライ」を頼んだ。「幾つの牡蠣が出るかな?「とっさん」だから和食の吉数の3か5だな」などと頭の中で自問自答を楽しんでいると、愛想が良いのか馴れ馴れしいのかわからぬお女中が件の牡蠣フライを持ってきて下さった。築地市場で牡蠣は10月から12月が旬とされるが、この辺りでうまいのはやはり年を越してからのそれがうまい。毒を吐くなら、アミエビと季節の野菜で作る掻き揚げのほうが趣があると思うし、まだ殻の柔らかい今の時期のアミエビの甘みと美味さが出るような創作的な揚げ物が欲しい。
さて、暗黒「黒さかなーめん」。すでに&いまさら、ごちゃごちゃ言う類の物ではない。カウンターに同席するラオ太様達はいっせいにその「あら探し」をしてしまう。

それほどの料理人がここには居る。

下品な話・・・ここのラーメンを食べた後の「ゲップ」は楽しめる。思わず自ら空気を呑んで「ゲップ」を誘うくらいに。