時既に寒露の節季。
なのにいつまでも日差しがきつい。
裏庭の片隅の楠の樹下。
おんぼろ垣根の上にアオスジアゲハの終齢幼虫が、蛹になるために糸で体を固定してる。
しかしなんだって色目の違うこんなところで蛹になるン?
こんなところに居るとアシナガバチの格好の餌になってしまうで。
助けようか・・・それとも自然の摂理・・・。
手を差し伸べれば差し伸べるほど、その種の保存力が弱くなる。
最愛なる馬鹿息子よ。
お前はいつ蛹になるん?そしていつになったら殻を割って羽ばたくン?
私の憤りとムカつきは、君の自覚を妨げとん?
・・・。