プロジェクト「M」

bukky2005-03-08

薄いのに妙な甘みとシイタケ臭のするスープ、おまけにぬるい。わざわざ食べに来て、なにか損をしたような気さえした「みよしラーメン」。5年前に初めて食べた時の感想はこれだった。
あれから5年。私も客でありながら根っからの世話好きと、本当に真面目に良く頑張っている親爺さんの姿に共感し、美味しくないと言うからにはそれなりの勉強もした。各食材のもつ単位当たりのグルタミン酸イノシン酸などの旨み成分や特徴を調べた。あっさり系の醤油スープの店をいくつも食べ歩くようにもなった。
スープの材料や具材を一つ一つ見直し、鶏ガラの下処理、スープを煮出す時間、火力の調節、更には醤油も変更し、そのタレには干しエビや干し貝柱まで使い、化学調味料に頼らないすっきりしながらもしっかりと旨みのあるラーメンを貫いた。
・・・中略・・・
親爺さんの人柄でないとここまでの進歩はなかったかもしれない。(編集中